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ダラムサラ旅行記(11)

11/24(木)。

今日はダライ・ラマ法王がアメリカから戻られる日。
Dharamsala の近くには Gagal 空港という小さな空港があり、週に3回だけ
Delhi からプロペラ機が就航している。
法王はそれに一般人と一緒に乗って Gagal まで飛び、そこからは車で Dharamsala まで
戻るのだそうだ。
法王らしいなぁ、と思う。



ダラムサラ旅行記(11)_d0016306_1303520.jpg法王が戻られるということで、
街中は清掃され、更に仏教の5色の旗や
チベットの国旗などで飾られていた。

チベットの民族衣装チュパを着た人も多い。
話がずれるが、ももちべさんは旅行中に
チュパをオーダーメイドしていた。
チュパレポをお待ちしております。

中村さんによると、チベット本土や
ラダックから来たらしき人々もいたとの事。
チュパの生地や着こなし方で
分かるらしい。
さすが、中村さん。



法王が戻られるという10:30迄のあいだに、
小川さんの通うMen-Tsee-Khang(チベット医学暦法学大学)へ。
ここは名前のとおり、チベット医学とチベット暦を計算するための占星術を学ぶための
学校。エリートの集まる学校である。5年制だそうだ。
予断だが、西暦2005年はチベット暦2132年。

Men-Tsee-Khang の中には、教室・学生寮の他に病院や博物館、製薬工場もあり
ここで作られた薬を販売している。薬といっても、普通の内服薬のほかにお茶や
クリーム等も作っていて、チベット人のお店で SORIG というブランドがあれば
Men-Tsee-Khang の製品である。
強壮剤や痩せ薬もあったようだが、その効果はどうなんだろ。

まず、博物館を見学。
小川さんの解説でいろいろ面白い話を聞くことができた。
「消化不良などの胃の不調には、ざくろが効く。」とか。勉強になった。
博物館では、チベット医学の概念やその歴史、薬に用いる薬草や鉱石、薬などが
展示されている。
現在ここで作成されている薬の中にも、日本では毒草とされるトリカブトや、
中毒性のある水銀などの鉱石が少量用いられているそうだ。
日本でも、昔は朝鮮アサガオが麻酔薬として使われていたそうだし、
少量なら効果もあるのかもな。

ダラムサラ旅行記(11)_d0016306_14165954.jpgMen-Tsee-Khang の薬。
チベット暦8月の満月の日に
月の明かりの下で作成され、
その後に法王が儀式を行ない
力を入れたものらしい。

これは処方箋が無いと
入手不可能。
この文字はウチェンという
チベット語の活字用書体
…かな?


法王が戻られるまでもう少し時間があったため、病院へ。
ももちべさんが診察を受ける。
アレルギーの診断を受けたそうで、食物の注意点とともに2か月分の薬を処方されていた。
ももちべさんの診察レポ
むかしなつかし丸薬なので、飲むのが大変らしい。

Men-Tsee-Khang の学校は試験中で、学生さんが真面目に暗記作業をしていた。
小川さんもこの次の日に試験予定だったのだが、その試験とは
『教官4人の前で、この時期にかかりやすい病気とその対策について語る(時間:75分間)』
というとてもハードな内容。

こんな忙しい時期にガイドしてくださった小川さんには本当に感謝しております。
by miharu0211 | 2005-12-12 14:40 | 北インドへの道
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