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ダラムサラ旅行記(3)

ダラムサラ旅行記(3)_d0016306_1936634.jpg11/21(月)続き。
この日、乗り込んだ列車。
寝台に使われた枕とシーツは、
朝になると列車から下ろされる。

この列車は、
前の日の昼に INDORE JN BG という駅を出て、
今日の夕方に終点 JAMMU TAWI へ着く。
30時間かけて、一体何km走るのだろう?
インドはとてつもなく広い。






窓から広がる風景は、ただただ大地と馬や牛などの動物と人、そして低い建物。
朝一、野外で用を足す人々も見てしまったこともあり(噂には聞いていたが)、
はじめは興味深く窓の外を眺めていたが、あまりの風景の変わらなさにだんだん飽きてくる。

昼の車内売り弁当もやっぱりカレー。
ここで、塩入りヨーグルト(しかも水っぽい)を食し、軽くショックを受ける。
マサラ味に飽きてきたのもこの頃。まだ1日半しか食べてないのにな。

時々やってくる売り子さんは楽しみの一つ。飲み物や食べ物、雑誌を売りに来る。
駅に停車している間に売りにくるチャイは、きちんと煮出したものなのでとても美味しい。
「チャーイチャイチャイチャイ…」なんて声が聞こえると、思わずそっちを見てしまう。
隣の座席にいる親子連れの子供が、売り子の真似をする。これがまたかわいい。
「さらっちゃうぞー」とももちべさん。めんこい男の子だったもんなぁ。

16時半、時刻表どおりにCHAKKI BANK 駅に到着。
パキスタンやカシミール地方に程近い(といっても100kmは軽くあるが)場所の駅である。
すごい場所に来たもんだ、としみじみする。
ここからタクシーで更に3時間進むと、やっと目的地 Dharamsala にたどり着けるのだ。
Dharamsala は広い。斜面に作られた街で、Lower・Middle・Upper と、
標高にあわせて3つの集落がある。そして、Lower と Upper は10kmも離れている。
Lower にはインド人が、Upper にはチベット人が多く住んでいる。
我々は4日間、Upper Dharamsala 通称 Mcload Ganj に滞在することとなる。


あともうちょっと…と意気込んで車に乗り込んだが、運転がこれまた荒い。
道が舗装されていないので、とにかく揺れる揺れる。兎に角怖い。
これだけ飛ばしたら、2時間くらいで着くのではないかと思ったが、
「この速度で3時間ですよ」と Thupten さんに言われ、げんなりする。
これでも、インドではかなりの安全運転らしい。信じられん。

街を抜け、未舗装の道を進み、州境の長い橋を渡って、更に街を抜け。
すっかり日が落ちた中、坂道をぐんぐん登る。
斜面の上の方に家々の明かりが見えてきた。
成田から30時間ちょっとかけて、やっと Mcload Ganj に着いた。
やっと来ることが出来た…という喜びが湧き上がってくる。
夜ながら店が営業中だった Lower に比べ、Upper はひっそりとしていた。


宿泊する Hotel Surya は、日本語訳だと「金持ちホテル通り」のような名前の
通り沿いにあった。
ホットシャワーの設備のある、インドでは良い部類に入る宿である。
ホテルの前では、今回の現地案内をしてくれる小川さんが待っていてくれた。
小川さんは日本で薬剤師の資格を取った後、Dharamsala に来て、
Men-Tsee-Khang(チベット医学暦法学大学)でチベット医学を学んでいる人。
チベット好きの間では有名な方である。
翌日より、小川さんには本当にお世話になることとなった。
彼と Thupten さんのおかげで、4日間、たくさんのモノを観る事が出来た。
一人旅だったら、とても無理だったであろう。

遅い夕食の後、小川さんに教えてもらったホテルの隣のインターネットカフェへ行く。
日本語が使えて、10分15ルピー。
ここで、ひとまず親と相方に、現地到着の旨を連絡する。
Dharamsala 滞在中、この店には毎日通うこととなった。


「旅にトラブルはつきもの」というが、ホテルではこの旅一番のトラブルが待っていた。
シャワーから湯が出ない。これはまだ許せた。
一度ドアを閉めると、内側からドアを開けられない。つまり、外に出られない。
これには困った。

既に夜遅いので、明朝に部屋を変えてもらうことにし、この日は床についた。
これまた長い長い一日だった。
by miharu0211 | 2005-12-04 20:49 | 北インドへの道
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